地図に強い男はモテモテ

ある女性が好きな人について悩んでいました。あれこれ言っていましたが、要は「どうしたら、彼と結ばれるんでしょうか」というひとつに集約されるでしょう。「まずは、メールアドレス交換くらいから始めたら?」そんなアドバイスをすると、困っているようでした。「もう会えないかもしれない相手だから」そう彼女は言うのです。何か二人の間にドラマがあるのでしょう。さらに質問をすると、事情がわかりました。その女性が好きになった相手というのは、ある通行人の男性なのでした。

彼女はその日、ある大学に行く用事がありました。

その大学は、都内のビジネス街にあり、初めて行く場所でした。彼女は大学が発行しているパンフレットを持参して最寄り駅に立ち寄るまでは良かったのですが、そこからが試練の始まりでした。その大学のパンフレットに描かれた地図というのは、とても簡略された地図なのでした。今、歩いている道が地図に書かれている道なのか、確信がいまいち持てないのでした。彼女は道に迷うという恐れていた状況を味わうことになりました。彼女は道にある、地図の看板を確認することにしました。

しかし、あまりに細かく描かれているせいでうまく理解できません。彼女は自力での到達は不可能だと悟って、近くの喫煙スペースで煙草を吸っている男性に声をかけたのでした。彼はまだ若者で、いわゆるB系の服装をしていました。本当はサラリーマンなどに話しかけたかったのですが、彼らは歩くスピードも速く、道案内に答えてくれるような心のゆとりを持ち合わせてはいませんでした。B系の男性は、彼女の大学パンフレットに目を通しました。「きっと、これ、南が上になっているからわかりにくいんだろうね」彼は優しくそう言いました。

そして、看板の地図を見ながら彼女にアドバイスしてくれました。「少し距離が長くなるけど、まっすぐ行って、左に曲がって、まっすぐ行く方法がいいんじゃない? それで曲がるときの目印を覚える。例えば最初は郵便局があるしね」。地図に詳しい男性はモテるのです!

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